株式会社 ミディック

積算の仕事は大きく２つに分かれます。

ひとつめの仕事は「得意先が仕事を受注する為の見積」を行う事です。これを下見積といいます。ミディックにおいては清水建設・戸田建設・三井住友建設・魚津社寺工務店　等のお得意先が他社のゼネコンとの競争に打ち勝って仕事を獲得するための見積を造作工事・家具工事の分野でお手伝いします。

ふたつめの仕事は「ミディックが得意先より仕事を受注する為の見積」です。これは施工見積と言います。清水建設等が受注した仕事を今度はミディックで実際施工させて頂くべく同業他社と競争するための見積を行います。

どちらにおいても重要な事は施工時に赤字にならない金額でかつ他社より安い金額をはじき出す事です。格安にすれば仕事は取れますが会社は存続できません。割高にすれば仕事が取れませんのでやはり存続できません。幅広く材料や工法の知識を得て、工事原価を把握した上で、安からず高からずのバランスを持って見積を行い、そして仕事を受注できれば一人前です。デスクワークが多く、一見地味な業務にもみえますが、会社の工事を全て受注する為の、大変重要な仕事です。

施工管理技術者は、通常「番頭さん」と呼ばれています。番頭とは、会社内の要になる重要な役職です。得意先・工場・大工・図面・納材業者など、業務にかかわる全ての分野と打ち合わせながら工事を進めます。言い換えればひとりひとりが「会社の顔」です。

業務内容は、簡単に言うと、工事を円滑に進めていくための段取りをする仕事です。その段取りをする中で、得意先が納得する工事を提案し、なおかつそこから利益を生みます。ただ漠然と工事をすると、得意先が納得しなかったり、間違ったものが出来上がったりと利益につながりません。

ミディックの番頭さんは「木・造作のプロ」です。プロとは建築業界の中で「木・造作」に関しては誰よりも熟知しているという事。この知識を使い、ゼネコンや得意先と打合せをして、日々新しくなる材料や工法を試行錯誤して、良いものを安く仕上げ、得意先に喜んでもらい、さらにそこから利益を出す事が最大の業務です。

造作大工とは、いわゆる「ビル」の内装部分の木に関する工事を行う大工さんです。

大工は実際現場で施工をします。番頭が段取りをして現場に入る部材や家具を、現場の状況に合わせて見栄えよく取り付けを行うのですが、ただそこにある部材をクギやノリで切ったり貼ったりでは現場は納まりません。前工程の職人さんと連携し、機能的で見栄えよく、バランスのとれた工事を行って「納まった」と言えます。

現場では職人さんが一番の役職です。きれいに取り付けて、それを見たお客さんが直接喜ばれる仕事で、ミディックの花形的存在です。

CAD（キャド）とは、図面を製作するパソコンツールの事ですが、現在ではそれを使って図面を描く業種としての意味合いも持ちます。

ミディックにおける図面とは「施工図」の事です。施工図には寸法が入ります。これらの寸法を、番頭と協力して実際の現場できちんと物が出来上がる図面を描きます。この寸法の計算が１ｍｍでも狂うと現場では納まりません。また全ての材料の種類や工法はこの施工図に記されます。文字通り、施工をするための図面なのです。

現場ではこの図面を職人さんが見て作業をします。職人さんが見て、その寸法通りに施工をするときれいに納まる図面があると、大変喜ばれます。また図面はその建物をお客様に引き渡す際にも一緒に提出をします。

しっかりした施工図があると、信用されます。図面の製作はパソコン上で行う地道な作業ですが、施工時に一番活躍し、その後の建物のメンテナンスに利用され続ける、影の功労者なのです。

工場では番頭の加工図や作製図を元に造作材や家具を造ります。

工場ではミディックのすべての現場の造作物が依頼されて来ます。それを大型機械を用いて手際よく仕上げます。併設工場ですので、番頭やとの打ち合わせも行いやすく、モノ造りをするには最高の環境です。その現場でしかない一品物の製作物も多く、オリジナルの部材を腕を振るって製作する、やりがいのある仕事です。

現場ではなく、一か所でじっくりとモノ造りを行う事が好きな方に、ぜひ来て頂きたいと思います。